Director Terumi GOTO
ART INSTITUTE KOTTE
美術学校kotte
1-2-33 Kowada, Chigasaki, Kanagawa,Japan
kotte.art.design@gmail.com
アートとは何か
kotteはアーティストの後藤てるみにより、2013年に神奈川県茅ヶ崎市にて開校した美術学校です。初めてアートに触れる方や、これから作家活動を目指したい方などアートに興味のあるすべての方を対象にして、美術教育を推進しています。
アートはこれまでの歴史の中で、特に絵画が複雑な過程を経てきました。絵画は20世紀初頭にキュビスムや、マレーヴィチの「絵画の絶対化(シュプレマティスム)」などによって、二次元の概念が多様化し、インスタレーションや映像、パフォーマンスなど多くのメディアに変容が行き渡った歴史があります。20世紀美術はまるでSFのように多くの次元を扱いました。一見するとたったの二次元しかない絵画のように見えますが、ある世界を写し取り定着させたキャンバスは、映画やマスメディアなどと同じように複数の、また数え切れないほどの概念を扱うことができる「箱」のようなものであると言えます。二次元の「ふり」をしながら、立体物のような振る舞いをする、意味を込め、見たことのない観念を示すことができる——。
絵画を読み取っていくことは、現代美術へも通じる美学の仕組みを理解することになります。絵画の構造は美術の中心的な考え方であり、絵画の多種多様な実践をしていくことは、根本的な美術の理論を知ることでもあります。
創造行為は誰もが自由に行うことができますが、他の学問と同様に、美術も学問であることから、出来上がった作品が他者の目に触れるとき、批評が伴います。たったひとり、誰の目に触れることもなく生涯を終えた作家もいますが、多くの制作者は作品が誰かの目に触れることを望むでしょう。アートには、鑑賞者が存在します。作品のバックグラウンドや制作過程、完成した作品を作者がどう扱うことを理想とするかなど、ひとくちにアートと言っても、それら作品や作家に付随するあらゆる事柄には研究的な見解があります。これまでの美術史上では、作品に対する哲学的な「考え方」や「見方」に価値を置く、美学の考え方があります。
これまでの美術史のアカデミズムを各観点から実践と講義を経て理解し、アートを取り巻く社会でのコミュニケーションのあり方や、歴史、哲学など活動者の視座を通して、21世紀のアートを創造していきます。

kotte 講師/ディレクター
Terumi GOTO
後藤 てるみ
アーティスト. 1985年神奈川県生まれ. 東京,神奈川にて活動. 2009年武蔵野美術大学油絵学科卒業/学芸員免許取得. 2013年よりプロジェクト《kotte》スタート. 藤沢翔陵高等学校[美術]非常勤講師. 主な活動歴 2024 《Opening Party》イベントプロジェクト第1回《第5土曜》, kotte, 神奈川県茅ヶ崎市 《わからなさ 見えなさ》美術教育プロジェクト企画(非常勤講師), 神奈川県藤沢翔陵高等学校 2023 《アーティストの子育て》調査企画展, 藤沢市アートスペース 2022 《知的生命体》個展, ギャラリー月極 , 東京 《コッテパンダン展》企画, 映像インスタレーション , kottegallery , 神奈川県 《58のマニフェスト 》プロジェクト:オペラーカス/滞在制作,参加型作品,インスタレーション,パフォーマンス, 藤沢市アートスペース 2021 《第1回 心解放運動》プロジェクト/パフォーマンス, 藤沢市アートスペース 《アートを言葉にしてみよう》プロジェクト(花房太一), kotte香川校, 神奈川県 《アートとのかかわり方》プロジェクト(林美月), kotte現代美術研究所, 神奈川 2020 《物理的な接触ー平和に向けて》インスタレーション,プロジェクトby “SUPER NORMAL”, Gallery OUT of Place TOKIO, 東京 《#保育者アート会議》プロジェクト, 後藤てるみ(監修), 神奈川 《#共同彫刻2》プロジェクト[パブリック彫刻], 永畑智大(監修), 後藤てるみ(主宰), 茅ヶ崎市内保育園, 神奈川 《#共同彫刻1》プロジェクト[パブリック彫刻], 永畑智大(監修), 後藤てるみ(主宰), kotte現代美術研究所, 神奈川 《#111アート》プロジェクト(花房太一, 有賀慎吾, 武内竜一, 永畑智大, 後藤てるみ) , kotte, 神奈川 国立奥多摩美術館“国立奥多摩湖”~もちつもたれつ奥多摩コイン~/ 《形而上絵画-Mataphysical Art-の告知》プロジェクト, Gallery αM, 東京 2019 《子どもの環境芸術》(2018-現在), 茅ヶ崎市内保育園, 神奈川 《平成爆発展》, kottegallery, 神奈川 2018 藤沢市アートスペース「暮らしにアートを」MEP講師 kottegallery /スペース運営開始 アート教養過程,教育システム導入 2017 《良い絵が描けた-宇宙との交信》, kottegallery, 神奈川 2016 kotte芸術祭, kotte, 神奈川 西洋美術史[Art Context]講義カリキュラム開始, kotte, 神奈川 2015 佐塚真啓の中-国立奥多摩美術館の館長の個展,[映像提供]《国際紛争をやめてください》, Art Center Ongoing, 東京 美術教育システム開発スタート, 現代美術の学校kotte, 神奈川 ミュージアム遠足([美術館演習-Art Criticism-])開始, 現代美術の学校kotte, 神奈川 2013 美術学校《kotte》設立, 神奈川 2009 《大自然を訴える会》インスタレーション/パフォーマンス,camp, 東京 《クログロ様》ペインティング,Art Center Ongoing, 東京 《2009年の芸術》インスタレーション/パフォーマンス,武蔵野美術大学, 東京 2008 《スウェーデンでホームステイ》, 滞在型芸術行動, スウェーデン(オレブロ-ヌーラ-アルボガ-ヨットランダ-ストックホルム) 《国際紛争をやめてください》映像,Art Center Ongoing, 東京 《第1~4回アーティストトーク》プロジェクト/パフォーマンス(主宰),武蔵野美術大学講義室, 東京 《ジャンバラヤ》パフォーマンス,Art Center Ongoing, 東京 《Around the Galleries in Tokyo-現代美術会議》プロジェクト/パフォーマンス, 東京(後藤てるみ主宰授業, 武蔵野美術大学校外講座, 都内ギャラリーツアー,アート会議) 《直島のおばあちゃんうさぎとおじいちゃんたぬき》, 加藤芙美 / 後藤てるみ, 直島, 香川県 《運動会》パフォーマンス, 杉藤良江/後藤てるみ (主宰), 東京都内運動場 《Remix-Relax》ペインティング,グループ展 (福島淑子, 後藤てるみ) 2007 《Graffiti House Cafe》パフォーマンス / 武蔵野美術大学, 東京 《クログロ様の神幸祭》パフォーマンス/彫刻 , 課外センターギャラリー, 東京
授業概要
自由な表現のためには基礎的な技術や方法、考え方が必要です。当校では、1,2年次に絵画の基礎実習を行い、3年次以降に立体やその他のメディアを扱い自由制作を行います。
こちらをクリックして▶︎【1,2年次授業概要(PDF)】
をダウンロードいただきご確認ください。
*小学生以下は上記【1,2年次授業概要】を年齢ごとに実習しながら自由制作も行います。
主要な実習
・木炭デッサン、クロッキー(静物、人物、空間等) ・油彩(具象) ・写実講習(油彩)等
教 材
全受講生共通
教科書2冊(「(改訂版)20世紀の美術」「西洋美術史」共に美術出版社より)、講義・制作用ノート、筆記用具、素描道具
絵画実習教材例
油彩道具、ヤナギ木炭(太軸)、しんぬき、ガーゼ(木炭用)、練りゴム(木炭用)、チャコール2B、4B~6B、鉛筆デッサンセット、フィキサチーフ(+マスク)、木炭紙大カルトン、木炭紙大エスキース帳、目玉クリップ、カッター等
各形式ごとの概要

素描
写実的な技術と観察の方法
鉛筆などの道具の使い方をはじめ、巨匠のデッサンに習い、これまで当たり前だと思っていた物のあり方を打破します。固有色の再現、 輪郭線の消去、明度、コントラスト、境界線の仕上げ方、物と物の関係性、遠近法、工業製品の左右対称な性質、ピント調整など、写実/リアリズムには様々な「存在する」ポイントがあります。[ 参考作家:アントニオ・ロペス、ピカソ]

絵画
美術史上最も多くの洞察と変化をもたらした絵画の、技術的かつ本質的な実践を通して美術の本質を探ります。絵画には再現的な写実技術だけではない、様々な変化が美術史を担ってきました。キュビスムなどの構造そのものの次元的変化、寓意や隠喩などの図像学的な意味の変化、またはダダイズムをはじめとした意味の無効化や、意味自体が発展した形で極度に先鋭化したミニマリズムやコンセプチュアルアートなど、二次元のためのキャンバスと絵具は多様な概念を生み出しました。

彫刻
インスタレーション
塑像・立体・空間の概念
従来の塑像や造形などの単一の制作から、場の芸術へ。「場の芸術」は室内に限らず、屋外のランド・アートとしての発展や、その土地や建物、文化へと根ざしたサイトスペシフィックワークとしての機能を持ち続けます。古来より長らくつづいてきた美術においての「立体の概念」とは、どのような可能性があるのでしょうか。

美術史
毎月第4(土)13:00開催
[Creation=創造]は等しく人類に与えられた行為ですが、美術はこれまでの歴史で、世界情勢や技術進歩と相関しながら、キュビスムや抽象絵画など現象への概念転換をもって発展してきました。現代ではマルチカルチュラリズムの観点 により、脱西洋中心主義、ジェンダー、BLM、人権、アーティストのケア労働なども再考され、美術史は是正されはじめています。
年齢ごとの概要
6-9歳
・道具実習 ・混色実習
・抽象画、具象画、自由制作
・観察実習
【使用画材】
鉛筆・木炭・アクリル
基本的な道具の使い方や、
混色(色作り)に慣れるほか、
「もの=事象」への観察に慣れる

10-17歳
・道具実習 ・混色実習
・抽象画、具象画、自由制作
・観察実習
【使用画材】
鉛筆・木炭・油絵具
基本的な道具の使い方、
混色(色作り)のほか、
「もの=事象」への観察の継続に慣れ、完成を目指す

18歳以上・一般
・混色実習 ・技法実習
・抽象画、具象画、自由制作
・観察実習
【使用画材】
鉛筆・木炭デッサン、油絵具
基本的な道具の使い方、混色実習、
「もの=事象」への観察の継続
(トレーニング)などの
基礎実習を行いつつ、
社会でのアート発信を意識する

実 習 体 験
入学前実習体験
▶︎油彩または素描(選択)
油彩
4号キャンバスに油絵具を用いて抽象絵画または静物油彩(選択)を自由に描きます。
*小学4年生以上
素描(デッサン)
B4画用紙に卓上のモチーフを鉛筆で描きます。鉛筆の種類や持ち方などから体験します。
*小学4年生以上
小学3年生まで
4号キャンバスにアクリル絵具を用いて抽象絵画を自由に描きます。
各実習ごとに参考資料を紹介し、初めての方でもていねいにレクチャーを行います。
制作後、面談も行い個別スケジュールを決めます。活動の方向についてのお悩みなどご相談ください。
●時間:体験制作(75分) ●面談(20分)
●油彩:4.500円
●素描(デッサン):3.500円
●小学3年生まで(アクリル抽象):4.000円
予約方法
①希望日(下記より第1,2希望明記)と希望の実習内容(油彩または素描)
●全年齢【(木)、(土)、第1,3(日)▶︎10:15-11:50】
●18歳以上【(土)13:15-14:50】
②お名前
③ご年齢
上記①〜③をご希望の各【体験予約】ボタンよりメール送信ください。
日程確認後ご返信いたします。
*授業料は事前決済となります
*【日程確定後に送信される決済メール】にて決済完了後、予約完了となります
感染症対策にご協力お願いします
・入室時手洗い ・咳やくしゃみ時のマスク着用
・風邪症状時は変更を申請いただけます
開校日
(木)(土)AM・PM、第1&3(日)AM
10:00-12:30(6歳〜)/13:00-15:30(18歳以上)
*第4土曜PM▶︎美術史講義 *第5土曜PM▶︎イベント枠
授業料(枠/¥)
週3/29.000・週2/21.000・週1/12.000・月3/10.000
*1日2枠(AM+PM)・曜日選択・振替可
*前月25日事前自動決済
*入学金11.000円
[入学特典:デッサンスターターセット, 世界堂学生カード]

アクセス
kotte
神奈川県茅ヶ崎市小和田1−2−33
1-2-33 Kowada, Chigasaki, Kanagawa,Japan
・辻堂駅西改札南側出口より19分
【線路沿いに直進ルート】
*国道1号線ルートより1、2分短縮のルートです
①「西改札・南側」出口(改札を出て左)の階段を降りる
*中央改札から出ると遠くなるので注意
*[下り先頭車両・上り最後尾車両]にてご乗車ください
②階段下のローソンの裏手にある線路沿いを茅ヶ崎駅方面(線路を向かいにして左)へ10分ほど直進
③スポーツセンターがある「学園通り」を右折・線路を渡り1-2分直進
④交差点「小和田」を渡り、左に1分直進、バイク店を右折
⑤左側・2本目の道を左折、左手のアパート前の自販機を過ぎると、右手に赤い建物(目的地・kotte)が見えます。お疲れ様でした!
・藤沢駅、辻堂駅、茅ヶ崎駅よりバス利用
▶︎バス停「西小和田」2分または「菱沼二丁目」4分
お問合せ
担当 講師 後藤てるみ
