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​カリキュラム

形式
制作・講義・ワークシート
​制作・講義:4期制カリキュラム・​絵画基礎からスタート

講評日:第2,4土曜 11:00-12:00
*オンライン提出OK(Google Classroom)

評価方法
再現的(写真のように正確)な絵も、表現的(多様な表現方法)な絵も、どちらも作り手の才能は無関係です。美術作品には方法があります。これまでの美術史から方法を学び、視覚芸術の原理を探求していきましょう。

・課題点を具体的に、練習作品の「良かった点と不足している点」を作品ごとにグラフ化しています。

・レーダーチャートにて以下の観点から各課題作品に評価を添付します。
​①再現課題▶︎正確さ・色味・構図の3点から評価
②表現課題▶︎コンセプト・表現方法の選択妥当性・表現の強度の3点から評価

​正確さ

​色味

​構図

[​再現課題の場合]

美術史講義
第4土曜 13:00-15:30
*予約制(1週間前まで)


その他講義
[制作理論・メディア論・メディウム論・美学・社会思想論・デザイン概論]
第3土曜 13:00-15:30
*予約制(1週間前まで)

1からアートを学ぶ

経験の有無は問いません。アートを学ぶには絵画の原理と、現代までの表現の在り方を知る必要があります。kotteでは制作や知識を1から体系的に学びます。アートが「なんとなく良い」のではなく、しっかりと理論や理由があります。

1. 色

色は、まず初めに鑑賞者に伝達されます。展示室へ入り数メートル先から知覚・視認される情報です。コンセプトに対する適切な色の選択・配色はアート作品の印象を左右します。

2. かたち

構図や構造の考え方です。色の次に、どのような形をしているかを鑑賞者は確認しようとします。絵画でもその他のメディアでも、作品には物理的な形体があり、かたちの組み方によって繊細さや均一さ・力強さを生むことができます。

3. 意味

色と形の組み合わせにより、内容が見えてきます。抽象と具象です。絵画でもその他のメディアでも、抽象は意味を無効化し、具象は具体的な内容を提示し、内容によって意味を生じさせます。

4. 方法

色・形・意味の原理があっても、作品には「本物」が存在します。色と形には、絵具などの素材が先立ち、それらの材料をどう扱うかが問題になります。絵画技法や方法・インスタレーション(空間も含めた作品)方法や設置場所など、デジタルや報道写真等とは異なる「アート作品特有の現実性」です。

5. 意義

アートは、現実にただ作品が存在しているだけではありません。アートにはなんらかの社会的意義があります。倫理・環境・文化・宗教・政治など、個人の内在的な枠に収まらず、「この世界」の外在的な反動によって作品は作られています。

6. ルール

1〜5は、アート作品がどう存在しているかのメカニズムです。これらを成り立たせているものはルールです。アートのルールは美術史に起因します。誰でも作品自体は作れますが、その評価・価値は他の分野と同様に「ルール=規律」があります。美術史では各運動と運動との相互関係や社会情勢との連動によって美術的価値が形成され、作品に対しての哲学的な眼差しは美学という学問によって反芻されていきます。アートが現代までどのように考えられてきたのか、美術史への知識を深めること、また美術史を通して物理的な展示方法や記録方法などの「アートの見せ方」を知ることは、美術という学問を知る上で欠かせません。

​美術史

学問性=美術作品≠創作物

​絵画

​美術の諸概念が凝縮

​原理
への

​表現

​作品強度を保った
表現の選択肢

​追求

​制作理論

方法・概念などの
諸要素の意味

​再現

​外在への意識

​メディウム

材料の価値

Painting

​絵画

色・構図・技法・方法​
​「絵画」の概念には写実性のほか、色・構図・方法があります。まずは実践を通して、絵画の概要を知りましょう。美術作家を目指さなくても、絵画に興味があればOKです。

絵画

絵画への理解にはまず油絵の実践が必要です。混色・技法・道具の使い方などの技術から、構図や作品の意図に対しての適切な表現方法などを学びます。過去の美術作品や美術史から絵画を紐解いていくと、絵画表現は美術の中核の考え方を築いてきたことがわかります。
絵画には顔料(絵具)を[溶かす]性質医があり、工芸やデジタル作品とは異なる化学的現象があります。とくに多種多様な溶剤を使い分ける油絵の具ではその性質が顕著です。絵具の化学的な変化は、ポロックのようにペンキなどの溶解が可能な塗料や、アクリル絵具でも同様です。美術史上も、溶解することで、フレキシブルに多様な表現を生むことができました。溶かし多様に変化させ、リアリスティックにも、抽象絵画のような精神的な世界をも表現することができたのです。
絵画は[溶かす]のテクスチャーに加え、ペインティングナイフなどによる絵具の立体的な盛り上げを施すことも可能です。このテクスチャー(マチエール)の、半立体的な試みは、絵画は二次元でありながら彫刻のような三次元性を持たせる意味も生じさせます。再現的なイメージの絵画ではなく、抽象的で絵具が立体的になると、具体的なイメージの想起から離れ「物質的でパフォーマンス的」な作家の気配が感じられるでしょう。

​期間 第1〜3期まで

やること
色彩実習・卓上の静物油彩
(A4サイズ弱のミニキャンバスボード*100円ショップで購入できます)・F15号油彩・43技法講習・写実特別講習など

絵画は現代美術の源

 

美術史上最も多くの洞察と変化をもたらした絵画の、技術的かつ本質的な実践を通して美術の本質を探ります。美術史上、絵画は再現的な写実技術だけではありませんでした。キュビスムなどの構造そのものの次元的変化、寓意や隠喩などの図像学的な意味の変化、またはダダイズムをはじめとした意味の無効化や、意味自体を抽出し先鋭化させたミニマリズムやコンセプチュアルアートなど、二次元のキャンバスと絵具は多様な概念を生み出しました。

Realistic techniques

​再現技術

絵が上手いとは?​
​上手く描くにはセオリーがあります。鉛筆・筆の持ち方・色の作り方・物の見方など、方法に沿うことで誰でも上手くなります。才能は関係ありません。

再現技術——写実主義(リアリズム)

デッサンは多様な表現や現実空間への観察力・もの(物事)を捉えるための初歩的な素養であり、「ドローイング」という方法で、立体制作・映像・デザイン・建築など多くのメディアで制作の第一歩をアシストしています。また絵具(油彩)を使用したカラーでの写実表現は、デッサン以上に現実的な風景を模すことができます。
観察をつづけると、この世の中はいたってぼんやりとしていることに気付かされます。スペイン・リアリズムの巨匠、アントニオ・ロペスのように「超リアル」とは、わたしたちの視力や、培ってきた人生の感覚、知覚に沿った風景と言えるでしょう。経験・個体そのものによって見え方は大きく変わります。風景全てを細密に描写するのではなく、よく見えないところや主題に対して脇役のような箇所はあまり描かなくても良いのです。わたしたちの目は虫眼鏡やカメラのように高精細ではなく、見えたり見えなかったりと、
現実はあいまいです。物と物の空間・関係性に差をつけ、背景の処理をしっかりと脇役的な描き方にしてあげると、グッと現実的に仕上がります。クールベやミレーのようにリアリズムの先駆者たちも、モチーフやテーマ選びは「日常的なリアルさ」を追求していました。ミレーの《種をまく人》は、ぼんやりとした光のなか、農民の切迫した生活を想起させ、崇高に描かれています。存在感・切迫感・空気感・天気・湿度への表現も、現実的なリアルさであると言えます。

​期間 第1〜3期まで

やること
クロッキー・卓上の静物油彩
(A4サイズ弱のミニキャンバスボード*100円ショップで購入できます)・F15号油彩・B3サイズのデッサン・10素材描き分け特別講習・写実特別講習など

写実的な技術と観察の方法

 

鉛筆などの道具の使い方をはじめ、巨匠のデッサンに習い、これまで当たり前だと思っていた物のあり方を打破します。固有色・輪郭線・明度・コントラスト・境界線・物と物の関係性・遠近法・工業製品の左右対称性・ピント調整など、写実(リアリズム)には様々な「存在する」ポイントがあります。

Stamp
​Card

​スタンプラリー

ステップアップ式!​
​アート作品の評価は曖昧ではありません。具体的な「色」「構図」「正確さ」などによってレーダーチャートで作品ごとに評価し、次回作に繋げていきます。

課題教材一覧JPG

第1期​
​クロッキー・美術史・静物・空間・人物など

第2期​
​1期の内容つづき・色彩・技法・木炭・材料など

第3期​
​1・2期の応用・講義・自由制作など

第4期​
​立体・講義・映像など

​使用する材料

油絵道具一式

入学特典​
入学時にデッサンで使用する基本用具を支給します。鉛筆は3種類で、筆圧で調整しながらまずは基本の塗り方を覚えていきます。

油彩道具​
​油彩道具は教室で購入します。

④教材表PDF_1.jpeg

第1期​
​デッサン道具(入学特典分)・油彩道具(スターター教室購入)

第2期​
​デッサン, 油彩道具・木炭

第3期​
​1,2期の画材・パステルやペン類

第4期​
​任意のデジタル機器・立体材料

美術史をたどるjpg.1.jpeg

美術史を順にたどり【歴史上長らく続いた絵画の実践後に多様なメディア実践へ移ること】、作品の背景への理解のために【歴史や考え方についての講義を受けていくこと】、現場を知るために【美術鑑賞をして考察すること】を大事にしています。
様々な実践過程を経て、美術の本質性を理解していきます。

​美術史

非技術的に多様性が肯定される現代創作には「作品の強度」が鍵になります。
過去の美術作品から、知識的な意図だけでなく、技術の強度を知り、どのようにヌミノーゼ(動かされる感情)やダイナミズムを生んだのかを知ります。

​主な参考書籍

スクリーンショット 2020-02-25 7.55.31.png

西洋美術史​
〈美術出版社〉

​原始から現代までの概要・
近世〜近代作品の
強度
(技術完成度)とは

20世紀の美術(美術出版社)

​概念芸術を含む
すべての
視覚芸術への原理

いちばん親切な西洋美術史

作家や各トピックへの
豊富な図版解説

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