ART HISTORY
美 術 史
[創造]は人類に等しく与えられた行為ですが、美術史では、世界情勢や技術進歩と相関しながら、キュビスムや抽象絵画など現象への概念転換をもって発展してきました。現代では、脱西洋中心主義・ジェンダー・BLM・人権・ケア労働問題などもマルチカルチュラリズムの観点から美術史が再編されはじめています。民族芸術やアール・ブリュットは、美術史の立場から「周縁」と位置付けられ、美術館・美術史の文脈に取り込む動きが活発です。しかしこれらは西洋近代的な進歩的価値観による慈善活動の一環で、権威的かつ身勝手なラベリングとも言えるでしょう。近代までの美術には哲学としての美学が発達し、建築物を含む芸術作品の「崇高さの原理」を追求し、現代美術の価値へもその考え方は応用されてきました。またコルビュジエらは建築や視覚芸術に対しての共通した「調和・美」を理論化し、作品とは内在化された個人的な世界ではなく、外側の社会や暮らしによって外在化され得るものとされてきました。このようなモダニズムの色彩・構造への理論化に対し、この思想に反発するかたちで、ポストモダンはモチーフやメディア、ジャンルを拡張してきましたが、本質的には「物質的なアート」を作る上ではその物体の「強度」として機能する「美しさ」に変化はありません。作品の美しさは例えそれが「怖く・醜い」ものであっても、それはある種のネガティブなジャンル(エログロ・ホラー・ヘビメタなど)であり、決して「美しさ」が損なわれたものではありません。美術は西洋近代の物質的な作品の強度によって現代も保たれており、それはいくら無自覚に周縁を拾い上げたつもりでも、必ず近代から引き継がれた美術のルールによってパッケージングされています。
主に美術出版社「20世紀の美術」を教科書として使用しながら、教科書には載っていない建築やデザインの流れや意味についても触れていきます。
【レジュメ】
●前期:古代Ⅰ章①②〜近代Ⅲ章①②まで全6回
●後期近代Ⅰ章①②〜現代Ⅳ章①②まで全8回)
古代〜近代






近代〜現代








レジュメ概要
©️Terumi GOTO
各時代ごとの解説

美術史
デザイン史
