Artist logic

-A New Art Styles-

作家表現論

これまでの教養課程を踏まえ,「今日の作品及び作家形態」において,いかなる表現領域が可能であろうか.絵画,写真,映像,インスタレーション等の他,コンセプトに伴う「最良の」表現方法を分野を問わず新しい表現形態で模索してみる.⬜︎

道具論「機械論」ではなく「道具論」を考える。これは、機械なら楽器・シンセサイザー・ロボット・コンピューターがそうである。道具なら、丸ノコ・インパクト・グラインダー・ハサミが該当する。これには、便利かどうか、楽になるかどうかももちろん違いにはなるが、イジれるかどうか、カスタムできるかどうか、色んな使い道があるか、が大きな違いとなる。だから絵具や粘土の変容と同じく、彼ら(機械派)もまた、同じように捉えている。

ボタンを触るのは男性特有の興味か。分解の興味には男女差があるのか。道具も機械も男性の方が女性より没入が著しいのか。女性は花や土を弄る方が自然な行動なのか。なぜメカニックなものに男性は惹かれるのか。幼児の車好きと同様であることに間違いはなさそうだ。

芸術においての「アクション」は「行動」ということであり、つまり体が自然にアクションする方向は「どちらか?」ということだ。勿論男性の中でも女性よりな人も居るし、女性の中でも男性寄りな人は居る。しかしホームセンターの部品売り場に来る男女比と、工事現場での男女比からも類推しやすい。社会的な事情を抜きにするには、やはり幼児の動向が参照しやすい。

料理人のように、社会的な事情から男性が多くなることもある。これは料理人の場合であれば、道具・機械を扱うことが多い。(収集癖の問題もありそうだ。圧倒的に男性の方が収集癖に陥りやすい) なんにせよ、丸ノコを弄る人は居ないし、ハサミをカスタマイズする人は居ない。変容させることを目的として使うことはないからだ。しかも道具とは「何か」を創造するためのツールである。だから漫画家であれば便利なペンを何種類も揃えて使い分けたかもしれないし、アートの立体制作者は様々な工具や道具を使い分けているだろう。「機械派」との違いとしては、道具がまず「表面化」することは有り得ない。作品の一部にはならないからだ。しかし「機械派」は往々にして「機械が表面化」されることが多い。例えば、仮に私が小学生だったとしよう。ロボット教室と絵画教室、どちらに行きたいか、としたら迷わず私は絵画教室である。しかしもしもロボット教室を好むとしたら、自室には様々な「部品」を置くことを好むだろうし、発表に至る際も「部品」という素質を誇示することになる。当たり前だ。部品(機械)によって成り立っているものがロボットだからだ。

​しかし絵画においては、彫刻においては道具が「隠れている」。この「隠れている」という性質が、逆説的に機械派たちの「許せない」性質であるとも言える。

​「機械を見せたい」。PC上のプログラミングを必要としたアートもそうである。ネットという細やかな専門的スキルを要する回線・セキュリティ・プログラミングといった「機械的要素」のアピールなしにして作品が成り立たないように「仕向けてある」。この機会派たちの「機械インテリジェンス」を経て、ファインアートにおいての「手技」とは一線を画する、いや美術の次元すら違うかもしれないーー手技ではない「配線知識」に軸足を置いた状態と言える。

ー著作物についてー

【kotteの授業は全て著作物となります】

©kotte.TerumiGoto ほか, ©Hiroyuki Tano ©Taichi Hanafusa

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●上記の旨が発覚次第、著作権侵害としてしかるべき措置をとらせていただきます

ー美術教育的立場ー

●当校では2013年開校以来より、著作物について慎重な姿勢をとっています。例えば既製品利用については、ポップ・アートの文脈において、必然性と自覚があるかどうかの有無を受講生全員に確認を取っています。したがってアニメ、キャラクター、変容困難な「既成」の芸術材料(マスキングテープ、包装紙、雑貨一般等)ほか、制作者自身ががんばって生み出した「良さ」ではなく、既に良しとされているもの(有形無形に関わらず既に世に出されているものすべて)を無自覚に作品へ利用、並びにSNS等での投稿によるアーカイブ化は、当校では慎重な姿勢を貫きます。後藤てるみ作品につきましても、某インテリア誌表紙に無断でクレジット表記がないまま掲載される事案が発生しております。制作物はいつどこで制作者の意にそぐわないかたちで利用されるかは未知です。kotteでは著作物利用と既製品無自覚利用を未然に防ぐための「無自覚使用による芸術素材一覧」は以下に記しました。尚、自覚的で理由があり、芸術としての意義や意図があり(「シミュレーショニズム」椹木野衣,参照)、仮に著作権侵害として訴えられたときも、覚悟と、ご自身で責任を全うする場合はこれに該当しません。利用を考える上での最低限のモラルと元の制作者[作家,企業(企業にも専属のデザイナーや作家が従事しております.中小企業であっても従業員という個人による著作物であることに変わりはありません)]への敬意を払って創作していくことをkotteはこれからも望みます。

無自覚使用による芸術素材一覧(2020年4月作成)※正確には禁止ではない

【物質編】

マスキングテープ、包装紙、柄物の折り紙や布、空き箱、出版物、雑貨一般。粘土や絵具と違い「変容が難しいもの」(物質を超えることがなかなか難しいもの.美術作品は材料を超えることができます)

【非物質(データ等)編】

web上での他人作成のコンテンツ、画像検索素材、他人が撮影した写真、フリー素材(作品としてそれを使う意味や意義があるのか)、ことば、非一般的なフォント等

【既存の視覚的素材】

​写真・映像作品等における住宅街や繁華街、看板、公共施設、美術館、店内、作品からは逸脱した室内(収集癖の要素が強すぎる室内、匿名性のない室内)等

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©︎terumigoto.2020