top of page
アートについて
今日の国際的なアートシーンにおけるアートの意義のアップデートを行い、美術教育へと活かす。
保育現場から始まり、小・中・高等学校へと、現在の国内の美術教育は全くと言って良いほど機能を果たしていない。小学校以降の図工・美術の教科書は専門性に欠くことはなく良書であるが、その専門的な知識、技術、方法、概念を指導できる教員は極端に少ない。教諭ごとの差が激しく生徒がどの教諭に指導されたかによって“アート(主に描くこと)への苦手意識の有無”が生じてしまっている。
それは他の学問とは大きく差をつけての現状で、他の教科では教科書を使用した授業が行われることが当たり前であるのに対し、図工・美術では美術史や近現代の巨匠についての功績や文脈などについて授業で教育することすら行なわれず、生徒の方向性に対しての適切な批評や判断がなされていない。
現代に生き子どもたちと接する「大人たち」が、昭和、平成からの前時代の退廃的な図工(美術)教育を引きずっており、その主に工芸的かつ職人気質な視点と経験からしか、子どもたちは知恵を授かることしかできない。そしてその大人たちの対応次第で子どもたちの文化芸術の未来の進路は握られてしまっていて、ますます国内のアートは工芸一直線でグローバルなアートの概念から掛け離れ続けているので、大変遺憾である。
まずは職員研修の不足、保護者の意識格差の現状を調査し、有識者との議論を通して具体的な課題を明るみにし、抜本的な美術教育改革へと一歩前進したい。
求む
保育、教育関係者、アート関係有識者(アーティスト、キュレーターなど)と共に
bottom of page