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ARTISTS
Ami HIRATA
ペインター
●2016年よりkotteに所属。現在はマレーシア在住。リモート制作を通してkotteと関わっています。
◯聞き手: 後藤てるみ (kotteキュレーター)
ペインティングについて
今回はペインティングに潜む性質について、一貫して絵画制作に取り組むAmi HIRATAにインタビューを行った。近年彼女の取り組む表現は過疎的で絞られつつあり、支持体の大きさに関わらず簡略化した方法で油絵具で短時間で仕上げる。作品とタイトルとの関連性は直接的なものが多く、あまり間接を幾度も挟むような複雑性はない。彼女のアートの壁は非常に低く設定されていて、その壁をひょいと身軽に飛び越える。あまりに軽く飛び越えてしまうので拍子抜けしてしまう。そして「巧い」。あまりに簡素な作業量にも関わらず、的確に「風景」を当て嵌める。なぜ彼女がペインティングを続けているのか、アートには多様な表現方法がありながらも絵画制作に絞っていることは、バックグラウンドである彼女の保育士という顔が影響しているようだった。
絵画の過疎性について―ミニマルな空間に潜む、鑑賞者に委ねる絵画空間の性質
「保育士」として―こどもの社会的環境と芸術の重要性について
絵をつづけている理由のひとつに、彼女が保育士であることが関係している。つまりアプローチとして、社会的な役割の中の彼女が影響している。つまりアートとは社会的な環境下おいての意義であり、自宅の一室においてのみ鑑賞者を挟むことなく生まれるものではない。しかし大局的に鑑賞者をこどもの社会的環境に向けているのではなく、あくまでも保育士はバックグラウンドであり、保育自体が作品のインスピレーションではない。
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